はじめに
オリジナルTシャツを作るとき、デザインや素材と同じくらい重要なのが「プリント方法」です。どの方法を選ぶかによって、仕上がりの印象・耐久性・費用が大きく変わります。この記事では、Tシャツの専門家・オリジナルTシャツソムリエ監修のもと、代表的な4種類のプリント方法(シルクスクリーン/インクジェット/転写/昇華転写)を徹底比較し、用途別の最適解まで解説します。
1. オリジナルTシャツのプリント方法はなぜ重要?
オリジナルTシャツのプリント方法は様々ですが、重視するポイントによって推奨される方法が異なります。それぞれのプリント方法にメリットとデメリットがありますので、ご希望の内容に最も適したものを選ぶ必要があります。

よくある失敗例
- ・希望どおりのデザインが再現できなかった
- ・試合での接触によりプリントが剥がれてしまった
- ・数枚の注文なのに高額になってしまった
つまり「どんなTシャツに仕上げたいか」に合わせて、適切なプリント方法を選ぶことが大切です。
2. シルクスクリーンプリントの特徴と用途
シルクスクリーンプリントとは
- デザインの形に穴を開けたメッシュ状の「版」を作り、その版の上にインクを乗せ、スキージ(へら)でインクを押し出すことで、穴の部分だけTシャツにインクを転写させる印刷方法(孔版印刷の一種)。
- 1色につき1つの版が必要で、色ごとに版を変えて順番に刷り重ねていきます。
メリット
- 発色が鮮やかでインパクトがある
- 耐久性が高く、洗濯を繰り返しても色落ちしにくい
- 大量生産向きで、枚数が多いと1枚あたりの単価を抑えられる
デメリット
- 少量生産では割高(版代がかかる)
- 多色・写真のようなデザインには不向き
おすすめシーン
- 文化祭や体育祭のクラスTシャツ
- 企業や店舗のスタッフユニフォーム
- 100枚以上の大ロット注文
👕 ソムリエコメント:「Tシャツ制作の王道。大量注文ならまず間違いなくおすすめです!」
3. インクジェットプリントの特徴と用途
インクジェットプリントとは
- デザインデータをそのままTシャツに直接吹き付けてプリントする方法です。プリンターのような機械を使って、CMYKのカラーインクを生地に噴射します。
- シルクスクリーンプリントと違い、版が不要でフルカラーでプリントが可能です。
メリット
- 写真やグラデーションなどフルカラーの繊細なデザインをそのまま再現可能
- 版を作らないため、小ロットでも比較的安価
- 繁忙期以外は比較的短納期で納品が可能
デメリット
- 濃色生地では下地処理が必要でコストがやや高め
- 耐久性はシルクスクリーンに劣る場合がある
おすすめシーン
- 少数制作(10枚前後)
- 写真やアート性の高いデザイン
👕 ソムリエコメント:「小ロット・高デザイン性なら断然インクジェット。ラブ・ラボではポリエステル100%のドライ生地にもインクジェットが可能です。」
4. 転写プリントの特徴と用途
転写プリントとは
- 「転写シート」にあらかじめデザインをプリントしておき、それを熱で圧着して生地に転写する方式です。
プリントと圧着が分かれているため、直接プリントとは異なる工程をとります。 - 転写シートは色々な種類があり、利用シーン応じて使い分けます。
メリット
- フルカラー対応、細かい文字や複雑なデザインも鮮明に再現
- 少数枚から対応可能で初期費用を抑えられる
- 生地の素材や色を問わずプリントできる柔軟性
デメリット
- 通気性に劣り、デザイン部分にやや張り付き感が残ることも
- 耐久性は中程度。繰り返しの洗濯で剥がれる可能性
おすすめシーン
- 文化祭・短期イベント用Tシャツ
- コストを抑えたい少数制作
- フルカラーを安価に再現したい場合
👕 ソムリエコメント:「コストパフォーマンスは抜群。ただし“長期の繰り返し利用”には不向きです」
5. 昇華転写プリントの特徴と用途
昇華転写プリントとは
- 特殊な昇華インクで印刷した「転写紙」を、高温(約200℃)と圧力でポリエステル素材に熱転写し、インクを気化(昇華)させて生地に染み込ませるプリント方式です。
メリット
- インクを繊維に浸透させるため、通気性・伸縮性を損なわない
- 洗濯しても色落ちやひび割れがなく丈夫
- 全面プリントやフルカラーのデザインも可能
デメリット
- ポリエステル100%(ドライ素材)の白生地限定
- 海外生産がメインとなるため、納品まで約3~4週間
おすすめシーン
- スポーツチームのユニフォーム
- ランニングやフィットネス用Tシャツ
- 機能性重視の法人ユニフォーム
👕 ソムリエコメント:「スポーツウェアの定番が昇華転写。動きやすさとデザイン性を両立できます」
6. プリント方法の比較表まとめ
👉 目安チャート
- 枚数が多い → シルクスクリーン
- 写真・多色デザイン → インクジェット
- 短期・低コスト重視 → 転写
- スポーツ・機能性重視 → 昇華転写
7. プロ(Tシャツソムリエ)が教える失敗しない選び方
- 用途を明確にする:イベントか?長期ユニフォームか?販売用か?
- 素材を決める:綿ならシルク/インクジェット/転写。ドライ(ポリエステル)なら昇華転写も検討。
- 枚数を確認する:10枚以下はインクジェットや転写、100枚以上はシルクスクリーンが有利。
- 耐久性を見極める:短期は転写、長期はシルクスクリーンや昇華転写。
👕 ソムリエコメント:「“なんとなく”で選ぶのは危険。少しの知識と専門家のアドバイスで仕上がりは格段に良くなります。最適な加工方法は重視ポイントで異なるので、お悩みの場合はお気軽にご相談ください!」
8. まとめ|最適なプリント方法で理想のオリジナルTシャツを作ろう
プリント方法は仕上がりにもコストにも大きく影響します。
- 大ロット・イベント用途 → シルクスクリーン
- 小ロット・デザイン性重視 → インクジェット
- 短期イベント・低予算 → 転写
- スポーツ・機能性重視 → 昇華転写
Rub-labでは、Tシャツソムリエが監修し、目的や予算に応じて最適なプリント方法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
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