香川県と言えばうどんで有名な県で、「うどん県」とも呼ばれています。
うどん=香川県のイメージが強いですが、なぜ香川県でうどんが定着したのか、それにはちゃんとした理由があります。
香川県とうどんの関係について知ることから始めてみませんか?
うどんが香川に伝わったのは1200年前
香川県のうどんの歴史は古く、1200年ほど前にさかのぼります。
延歴804年に弘法大師空海は唐の国へと渡りました。1年ほど唐に滞在し、806年に今のうどんのもととなる製法もしくは小麦、団子状の菓子のいずれかを持ち帰ったと言われています。
当時のうどんは今のように麺状ではなく、団子をつぶして薄く延ばしたものが主流でした。
現在のようになったのは、1700年頃に描かれた「金比羅祭礼図」の屏風絵にうどん屋が描かれていることから、300年ほど前からだと考えられています。
香川は小麦栽培にも適していた
香川県でうどんがここまで浸透したのには、この土地が小麦づくりに適した風土であったことも挙げられます。
1年を通して温暖な気候で降雨量も少なく、土壌も良質であったことから小麦作りが盛んになりました。
降雨量が少ないと水の確保ができず、香川では水田での安定した米作りが難しかったこともあり、米から小麦に作るものを変えていきます。
当時ですと米はぜいたく品であり、小麦は米の代用品として欠かすことができない食材となりました。小麦農家ではうどん作りの製法が代々受け継がれてきたことも、うどんが広まった経緯のひとつです。
それに加えて瀬戸内地方では塩田も多く、塩づくりも盛んでした。
うどんのつゆとなる醤油作りが盛んだったこと、ダシが取れるイリコが作られていたことなど、原料となるものが身近にあったことも理由のひとつと考えられます。
讃岐うどんの基準は?
現在では香川県に行かずとも、スーパーなどで「讃岐うどん」を購入することができます。
そもそも讃岐うどんにはどのような基準があるのでしょう。
全国生麺類公正取引協議会によると、次のような基準が設けられています。
①香川県内で製造されたもの
②加水量が40%以上のもの
③加塩量が3%以上のもの
④2時間以上熟成させたもの
⑤ゆで時間が15分以内のもの
これらの5つの基準を満たしたものが讃岐うどんとして認められています。
さらには讃岐うどん独特のあの強いコシを出すために、足踏みをしてコシを出すという製法も讃岐うどんの特徴と言えるでしょう。
香川県でうどんが盛んに作られるようになったのには、このような歴史がありました。
今の細長いうどんの形になったのは、まだ300年ほど前と歴史は浅いという驚きの事実もありました。
今回紹介したように、香川は小麦作りに適した地であったことや、つゆの原料となるものの生産も盛んです。うどんを作ることができる環境にあったことが、ここまで讃岐うどんが広まった理由ではないでしょうか。
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